「やっとの初雪」といった感じで、2018年は11/14の初雪観測となりました。
北海道全体としても記録的な遅さですが、札幌はまだ初雪が降っていないという異例の事態です。
【追記:札幌2018年の初雪は11/20の最遅記録タイでした⇒札幌2018年の初雪は11/20で128年前の遅い記録タイ】
まあ、雪が遅いことは日常生活にとっては嬉しいことなんですけどね。
- スキー場に雪が無い
- 一気にドサッと大雪
この辺りは困るところですよね。
反動も怖いところなので、2018-2019年冬はどういった降雪傾向となるのかも見てみましょう。
北海道2018年の初雪は11/14の記録的な遅さ
北海道の初雪は、平年だと10月下旬です。
都市ごとの平年だと
- 稚内:10/22
- 旭川:10/23
- 札幌:10/28
- 網走:10/31
- 函館:11/3
- 帯広:11/7
- 釧路:11/10
このような初雪観測となっているので、北海道の初雪が11/14というのは記録的な遅さです。
統計開始以来2番目の遅さで、1939年以降で最も遅い初雪とのことですね。
北海道の遅い初雪記録
北海道の遅い初雪記録も見てみましょう。
- 稚内:1990年11月10日
- 網走:2012年11月18日
- 旭川:2012年11月18日
- 札幌:1890年11月20日
- 帯広:1892年11月24日
- 函館:1911年11月27日
- 釧路:1920年12月9日
ほとんどは100年近く前の数字ですが、2012年が記録的な遅さでした。
11/14に初雪が観測されたのは、
- 稚内
- 網走
- 旭川
ということで、札幌は100年越しの記録更新となるのかも注目ですね。
今年の北海道は雪が多いの?
北海道道民として気になるのは、「初雪が異常に遅いと雪も異常レベルになるのか」という点ですよね。
初雪の遅かった2012年も含めて、札幌10年間の降雪量を見てみましょう。
年度 | 札幌の初雪日 | 札幌の累計降雪量 |
---|---|---|
2008-2009 | 11/4 | 492cm |
2009-2010 | 11/1 | 485cm |
2010-2011 | 10/26 | 490cm |
2011-2012 | 11/14 | 399cm |
2012-2013 | 11/18 | 628cm |
2013-2014 | 11/8 | 478cm |
2014-2015 | 10/28 | 367cm |
2015-2016 | 10/25 | 428cm |
2016-2017 | 10/20 | 512cm |
2017-2018 | 10/23 | 465cm |
2012年はかなり積雪量が多い結果でした。
2012年冬の月ごとの降雪傾向だと
- 11月がかなり少ない
- 12月が平年の倍
- 1月はそこそこ
- 2月はかなり多い
- 3月も多め
このようになっていたので、ドカ雪が非常に厄介だったことを思い出します。
しかし、初雪が11/14だった2011-2012だと雪が少なめでもあったので、初雪の遅さと積雪量はそこまで関係ないということも言えそうです。
今年はそこそこ程度の降雪でお願いしたいところですね。
初雪が遅かった原因は?
2018年の北海道の初雪が遅かった原因としては、
- 大陸からの偏西風の蛇行
- エルニーニョ現象
で、北からの寒気を防いでいたとのことです。
特に10月下旬は平年よりも約3度高い気温で、雪ではなく雨となっていました。
2018年は暖冬になる?
このエルニーニョ現象は春まで続く見込みで、暖冬となる予想が多く見られます。
灯油の値上がりも厳しいですし、北海道民としては暖冬は歓迎でもあるんですけどね。
観光やウインタースポーツ的には、雪があまりに少ないのも困るといったところでしょう。
あれ?もっと早くに初雪降ってなかった?
「中山峠に初冠雪」
というニュースも少し前にありましたよね。
「これって初雪じゃないの?」
ともなってしまうんですけどね。
初雪の条件としては、
「気象台観測所の職員が、目で見て雪が降っているかどうか」
というアナログな観測方法なんです。
北海道の気象台観測所としては、以下の8都市です。
- 札幌
- 旭川
- 帯広
- 釧路
- 室蘭
- 函館
- 網走
- 稚内
なので、この8都市以外で雪が降っても初雪にはならないというわけなんですね。
北海道の初雪まとめ
北海道2018年の初雪は、11/14という記録的な遅さとなりました。
反動での積雪も怖いところですが、初雪日との因果性は薄そうなので、暖冬も期待しちゃいましょう。
ただ、初雪が遅い場合は、そのまま根雪となることも多いので、冬タイヤ交換は早めに交換してくださいね。