札幌を含めた北海道全域で、2019年2月28日からPM2.5の濃度上昇が確認されています。
この注意状態は、数日続く見込みとされているので、外出の際は注意してください。
(PM2.5濃度と予報はこちらで確認できます⇒北海道各地点のPM2.5)
私も外を歩くと、目がしょぼしょぼ、喉がイガイガ、なんだか焦げ臭い匂いと、PM2.5を実感できるほどでした。
特に、お子様や高齢者の方、呼吸器や循環器系に疾患のある方は注意した方がいいでしょう。
PM2.5濃度傾向と対策についても解説していくので、合わせてチェックしてくださいね。
札幌のPM2.5濃度
2019年2月28日から、札幌でPM2.5濃度の上昇が確認されています。
札幌でもエリアによって異なりますが、2019年2月下旬からのPM2.5の参考濃度です。
札幌のPM2.5濃度 (μg/m3) | ||||
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日付.時間 | 北1条 | 篠路 | 発寒 | 厚別 |
2月26日17時 | 15 | 7 | 9 | 10 |
2月27日17時 | 30 | 23 | 18 | 21 |
2月28日17時 | 45 | 47 | 44 | 35 |
3月1日17時 | 37 | 53 | 40 | 25 |
3月1日19時 | 109 | 102 | 103 | 78 |
3月1日22時 | 189 | 202 | 185 | 152 |
3月2日1時 | 74 | 59 | 68 | 62 |
3月2日9時 | 34 | 30 | 31 | 19 |
3月2日12時 | 26 | 30 | 29 | 22 |
3月2日17時 | 6 | 12 | 11 | 4 |
(札幌のPM2.5速報はこちらで確認できます⇒札幌市PM2.5大気環境データ速報システム)
エリアと時間帯によっても異なりますが、3月1日は手稲山が煙がかって見えないほどの状態で、健康を害するレベルでもありました。
外出はできるだけ避け、PM2.5の濃度を確認しつつ、対応マスクを使う等の注意をしましょう。
北海道のPM2.5濃度
札幌だけではなく、北海道全域でもPM2.5の高濃度が確認されています。
PM2.5の飛散と共に、濃度が高くなる地域も変わっていくので注意してくださいね。
北海道のPM2.5濃度は、こちらのサイトで確認できるので合わせてご参考ください。
PM2.5の原因
いつPM2.5の濃度が下がるかも気になるところで、なぜPM2.5が発生するのかという点も重要ですよね。
PM2.5の原因は様々ですが、
- 物の燃焼
- 大気中での物質の化学反応
主な発生源はこのように考えらえています。
2019年2月末からの北海道のPM2.5上昇は、中国北部からロシア極東の大規模な森林火災が原因とされ、西風に乗って北海道に流れ込んできているとのことでした。
【かすむ空 PM2.5高濃度の道内】https://t.co/lv8aaUSMJo
今週の北海道はPM2.5の値が高く、うす雲がかかったようなかすんだ空だった。原因は、中国北部からロシア極東の大規模な森林火災で、1週間ぐらい続くことが予測されている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年3月1日
高濃度期間としては、1週間ほど続くことも予測されているので注意しましょう。
PM2.5の環境基準
「PM2.5の数字が高いのはわかるけど、どのくらいの数字から危ないの?」
こういった疑問も当然ですよね。
PM2.5の環境基準(環境基本法第16条第1項に基づく、人の健康の適切な保護を図るために維持されることが望ましい水準)としては、
- 1年平均値が1立方メートル当たり15μg以下
- 1日平均値が1立方メートル当たり35μg以下
このような数字が定められています。
また、注意喚起として、以下のような指針も。
- 1日平均35 (μg/m3)超:高感受性者(子ども、高齢者、呼吸器や循環器系に持病のある方)は注意
- 1日平均70 (μg/m3)超:不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす
2019年3月1日には、北海道・札幌でのPM2.5濃度は200近くまで上昇したことを考えると、注意した方がいい数字ということがお分かりいただけるかと思います。
目視できるくらいに煙がかっているなら、より注意しましょう。
PM2.5の対策
個人的には、40 (μg/m3)を超えた辺りから、マスクをしていてもPM2.5の影響を実感できました。
目のしょぼしょぼ、喉のイガイガ、焦げ臭い匂いが体感できたので、健康を害するレベルだと感じます。
これが継続するとなおさらなので、対策をしなければなりません。
PM2.5の対策としては、以下が掲げられています。
- できるだけ屋外に出かけない
- PM2.5対応マスクを使う
- 屋内では換気や窓の開閉をできるだけ少なく
ただ、屋外に全く出ないというのも無理がありますし、車での外出でもPM2.5を防げるわけはないのが辛いところですよね。
一般マスクではPM2.5の微粒子をフィルターしきれないので、PM2.5対応マスクも検討しておきたいところです。
PM2.5対応マスク
PM2.5吸入防止効果としては、一般用マスク(不織布マスク等)は性能によって異なるので、医療用や産業用の高性能な防じんマスクも推奨されています。
PM2.5対応マスクも発売されているので、外出される方は濃度と合わせてチェックしてくださいね。