雪かきは、コツを覚えるだけでグッと楽になります。
逆にコツを覚えなければ、
「雪かきが終わらない」
「腰が痛い」
「寒くて辛い」
こういった悩みは解決されません。
雪かきは、1時間300kcalを消費する重労働なので、体に負担のかかる辛い除雪作業はもうやめにしましょう。
北海道民が除雪業者に教えてもらった雪かきのコツを解説していきますので、雪かきを楽にする方法をマスターしちゃってくださいね。
雪かきのコツは姿勢・道具・時間の3ポイント
雪かきのコツは、
- 姿勢
- 道具
- 時間
という3点を意識してください。
3つにポイントを絞ると、コツは意外に簡単です。
雪かきは体全体を使うのがコツ
雪かきをする姿勢は、体全体使うのがコツです。
特に、腰に負担をかけないようにしてください。
- 雪をすくう時に腰を曲げすぎない
- 雪を投げる時に腰を捻りすぎない
- 腕だけに頼り過ぎない
このような感じですね。
腰ではなく体全体を使い、かがむ時は足からとするのもポイントです。
スコップを持つ手を上向きにする
体全体を使うコツは、スコップを持つ手の平を下向きにすることです。
手の平を上向きにすると、腕の力に頼ってしまいがちになり、負担が集中してしまいます。
スコップを持つ手の平を下にしてみてください。自然と体全体を使っているはずです。
具体的には、こちらの動画がわかりやすくておすすめ。
体全体を使うことで、腰の負担も軽減できますし、腕や腰だけを使い過ぎないと意識してくださいね。
雪かきスコップは曲がったS字柄がおすすめ
腰の負担を軽減するためには、かがみすぎないことがコツです。
そして、腰の曲げる角度を浅くしてくれる優れものが、柄がS字に曲がったスコップなんです。
動画を見るとわかりやすいですが、柄をS字に曲げるだけでこれほど楽になるとは…。
これ発明レベルですよね。どうしてもっと昔から無かったのだろうと。
腰の負担を軽減できるうえに、腕の力も入りやすいので、これからの雪かきスコップのスタンダードになっていく可能性を感じます。
腰は痛くなってからでは遅いので、痛くなる前にぜひ使ってみてください。
雪かきスコップ選びのコツ
雪かきを楽にする方法として、スコップ選びもコツのひとつです。
雪の量と質で適切なスコップも変わってくるので、表としてまとめてみました。
雪量/雪質 | 軟らかい | 普通 | 硬い |
---|---|---|---|
少ない | 竹ぼうき 雪はね | アルミ製スコップ | アイスピッケル |
普通 | スノープッシャー プラスチック製スコップ | スチール製スコップ | |
多い | スノーダンプ | 除雪機 |
基本的にはアルミ製スコップを使うのがおすすめですが、
- 硬い圧雪や氷:アイスピッケルやスチール製スコップ
- 柔いサラサラ雪:スノープッシャーやプラスチック製スコップ
このように使い分けるのも効率的です。
雪が多い場合には、スノーダンプ(ママさんダンプ)が非常に有効で、一家に一台の優れものです。
雪の切り出しを上手く使うと、1メートルの雪も楽々に運べちゃいます。スノーダンプ登場で、雪かき効率がグンと上がったと言ってもいいでしょう。
そして、最も楽なのは電動除雪機ですよね。雪国憧れアイテムでもあります。
除雪機があると、雪かきが楽しくなってしまうくらいです。
家庭用の電動除雪機は、今では3~5万円で購入できちゃいますので、ぜひ選択肢としてみてください。
雪かき道具の選び方についてはこちらも合わせてどうぞ。
雪かきでお湯を使うのはNG
「お湯で雪が溶ける」
と考えてしまいがちですが、溶けるのは一部分だけです。
残った雪水は凍ってアイスバーンを形成する逆効果なので、雪かきにお湯はNGと覚えておいてください。
雪かきを楽にする服装選び
雪かき道具選びも重要ですが、服装もコツのひとつです。
- 雪かき序盤は防寒
- 雪かき中盤は防汗
- 雪かき全般に防水
この辺りを意識して服を選んでください。
雪かきをするとすぐに暖かくなって汗だくになるので、上着はダウンやコートよりもゴアテックス等の防水性重視がおすすめです。
朝のお出掛け前に雪かきをすることも多いですが、汗をかく前提の着替え時間も含めて余裕を持っておくくらいでいいでしょう。
他には、
- 防寒と安全用に帽子
- 防寒と防水用に手袋
- 防滑と防水用に長靴
も用意しておくと安心です。
雪かき時間選びのコツ
雪かきを楽にするコツは、時間やタイミングも関係してきます。
- 悪天候は避ける
- 気温が上がる前に雪かきをする
- 雪が積もりすぎる前に処理する
この辺りを意識してください。
雪かきを効率的にするためには、天気予報チェックもおすすめですよ。
悪天候の雪かきは避ける
悪天候時は、雪かき効率が悪いです。
- 除雪した場所にまた雪が積もる
- 寒くてしんどい
- 視界も悪くて危ない
悪天候というだけで外には出たくないものですしね。
しんどいだけではなく、視界の悪さによる危険性もあるので周囲の車等には十分注意してください。
気温が上がる前に雪かきをする
気温が上がると、雪が溶けて重いベタ雪になってしまいます。
できるだけ軽いサラサラ雪のうちに処理してしまいましょう。
雪が積もりすぎる前に雪かきをする
雪が積もり過ぎても処理が大変になります。
掃除も、ゴミ屋敷処理よりも普段から片づけしている方が楽ですよね?
雪かきも同じで、こまめに雪かきをするのもひとつのコツです。
雪かきは方法だけではなく、時間やタイミングも意識してみてくださいね。
車の雪下ろしのコツ
車の雪下ろしにも楽にするコツがあるので、ぜひ覚えておいてください。
こちら自衛隊の動画が非常にわかりやすいです。
ポイントは、
- マフラー周りを除雪
- エンジンをかけて暖房と熱線ON
- 屋根の雪を車の横側に下ろす(前方に下ろすと走行の邪魔になる)
- 窓ガラスの雪を下ろす
- ボンネットの雪を下ろす
このような手順で雪下ろしをすると効率的です。
おすすめ道具はT字型スノーブラシで、車にぜひ一本積んでおいてください。
車の雪下ろしのコツはこちらで詳しくまとめているので、合わせてご参考ください。
屋根の雪下ろしのコツ
一軒家の場合は、屋根の雪下ろしも必要となってきます。
屋根の雪下ろしの目安やコツとしては、
- 屋根の積雪が1メートルになる前に
- 軒先は雪庇落としを使う
- 屋根に上るなら2人以上で命綱も付ける
このような点を意識してください。
ただ、屋根の雪下ろしは非常に危険なので、除雪業者を呼ぶのもおすすめです。
雪かきを楽にするのは気持ちと体の余裕
雪かきは、気持ちの問題で辛さも変わってきます。
なんだかんだでモチベーションって力に変わりますからね。
- 軽い運動だと考えてポジティブに
- 準備運動をして体の負担を減らす
- 体調管理で効率よく雪かき
まず、労働ではなく運動だと考えてみてください。
雪かきは1時間300kcal消費する有酸素運動でもあるので、ダイエットにもなるほどです。
雪かきをすると「掃除で綺麗になった上に、ご飯もおいしく食べられる」と考えると少し楽しくなってきませんか?
ただ、重労働としての体の負担も考えて、準備運動をしておくこともおすすめします。
準備運動をしておくと、体も温まって寒さを感じにくいメリットもありますしね。
もちろん、体調不良での雪かきはおすすめできません。
雪かきは万全の状態で行ってください。
雪かきを楽にするコツまとめ
雪かきを楽にするコツでした。
- 姿勢:腰と腕だけでなく体全体を使う
- 道具:ケースに合わせて適切なスコップを使う
- 時間:悪天候を避け、大量のベタ雪になる前に処理
このような点を押さえて、雪かきの負担を減らしてください。
気持ちの余裕やポジティブ思考も大切なので、雪かきを労働ではなく運動と考えるのもおすすめです。
ただ、無理をするのは禁物ですよ。
除雪業者は1時間5000円ほどの料金目安で雪かきを請け負ってくれるので、しんどい時は業者に依頼をするのも選択肢としてくださいね。