朝の出掛けに、車を覆う雪。
うんざりしますよね。
しかし、車から雪下ろし&車周辺の雪かきをしなければ発進できません。
「あー、雪かき面倒だなあ」
「寒いしお湯かけて適当でいいか」
「雪が融けてなくなればいいのに」
そんな悩みをお持ちのあなたは、上手に雪下ろしができていないのかもしれませんよ。
車の雪下ろしには意外なコツもあるんです。
冬の毎朝、何十台もの雪下ろしをする中古車屋さん直伝の
- 雪下ろしのコツ
- 車用の雪かき道具
をわかりやすく解説していきますので、雪下ろしを簡単にサクッと終わらせるための参考としてください。
車の雪下ろしのコツ
車の雪下ろしのコツとしては、順番を意識してください。
こちらの自衛隊の雪下ろし動画が非常にわかりやすくておすすめです。
さすがの自衛隊クオリティですね。
動画以上に補足も加えて詳しく説明すると、
- マフラー周りを除雪(マフラーに雪詰まりがあると排気ガスが車内に流れて危険)
- 車のエンジンをかけておく
- 窓ガラス暖房&熱線スイッチもON(ガラスの雪と氷を融かすため)
- 屋根の雪を車の横側に下ろす(前方に下ろすと走行の邪魔になる)
- 窓ガラスの雪を下ろす
- ボンネットやトランクの雪を下ろす
- ガラスの氷を取る(暖房でほぼ融けてるはず)
このような手順で雪下ろしをすると効率的です。
基本は、車内の暖房を活用するということですね。
ガラスの氷がガチガチ状態で無理矢理削ると、傷の原因になるので注意してください。
車の雪下ろしにお湯は危険
車の雪や氷を融かすために「お湯」を使いたくなりますよね。
しかし、熱湯は避けてください。
冷えた状態からの熱湯は、ガラスが耐え切れずに最悪割れてしまうことがあります。
「そんなばかな?」
と思われるかもしれませんが、北海道の修理工場では、年に数台は熱湯によるガラスのひび割れ修理が入ってくると聞くほどです。
カップ焼きそばのお湯をシンクに流すと「ボコン!」ってなりますよね。あれが窓ガラスでも起きていると考えてください。
ガラスが割れることまでは稀だとしても、ワイパーや繋ぎ目のゴムが劣化してしまいます。
お湯を使うなら40度程度のぬるま湯にしておいてください。
車の雪下ろしはT字型の雪かき棒(スノーブラシ)がおすすめ
車の雪下ろしにも色々な道具がありますが、雪かき棒(スノーブラシ)がベストです。
そして、スノーブラシは棒状ではなく、T字型を選んでください。
雪下ろし効率が全然違います。
- T字:押し引きの雪かきが可能
- 棒状:左右に降る雪かきが可能
左右に振るよりも、押し引きの方が力強いのは想像に難しくないですよね。
ガンガンに雪を下ろせます。
棒タイプより収納スペースは大きめですが、 断然T字型スノーブラシがおすすめです。
おすすめはメルテックのスクレーバー付きスノーブラシ
特におすすめなのは、定番ですがメルテック製のスクレーバー付きスノーブラシ。
これが非常に優れもので、北海道でも定番なほどです。
- 角度&長さ調節可能(約90cm~約150cm)
- 幅広ヘッドでどっさり雪下ろし
- スクレーバーで氷削りも
こういった雪かき性能に加えてさらに、
- ブラシで車を傷つない
- 手が冷たくならないウレタン持ち手
- 軽量アルミフレーム
という使いやすさです。
スノーブラシ選びに迷ったらぜひ選択肢としてみてください。
車の雪下ろしをしないと危険
①朝、凍ったフロントガラスに熱湯をかけてはならない( ˘ω˘ )
②車上に雪を乗せたまま走り出してはならない、雪下ろしすべし( ˘ω˘ )
①はフロントガラス木端微塵になりかねない
②は停止時に雪がフロントガラスに滑り落ちて視界ゼロ、後続車・歩行者に氷塊と化した雪だったモノが直撃する可能性— あ⃣ ゆ⃣ む⃣ (@33_07N_137_04E) January 22, 2018
車の屋根に雪が残ったまま走行している方も見かけますが、
- 走行中に雪が舞って、後ろの車の視界が悪くなる(最悪追突)
- ブレーキでフロントガラスに雪が滑り落ちてくる(最悪視界ゼロ)
という危険性を高めてしまいます。
事故になってからでは遅いので、雪下ろしはしっかりとすることをおすすめします。
駐車時の雪下ろしを放置すると?
走行中の屋根の雪は危険ですが、駐車時の屋根の雪はそこまで問題ありません。
雪の重みで屋根が凹むというケースはほぼありませんからね。
凹みよりは、雪の長期放置による塗装の傷みを気にした方がいいでしょう。
雪かき放置の脱出不可能に注意
また、雪かきを放置しすぎると、このように脱出不可能状態ともなってしまいます。
これ、北海道の駐車場で意外と見る光景なんですよね。
ドアも凍って開きにくくなりますし、放置するほどに雪処理が大変になると考えてください。
車に乗らなくても、周辺の雪かきはこまめにすることをおすすめします。
車のドアが凍っていたら無理に開けるのはNG
車のドアや鍵穴が凍っていたら、無理に開けるのは止めてください。
力任せに開けると、ドラノブやゴムが壊れてしまうこともあります。
凍結時の対処法としては、
- 開くドアを探す
- ぬるま湯をかける(熱湯はゴム溶けやガラス割れに繋がるのでNG)
- 解氷スプレーを使う
- ドアが開きかけたら、ノブではなくドア全体を開ける
この辺りを試してください。
解氷スプレーはドアや鍵穴だけではなく、窓ガラスにも使える優れもので、北海道ではひとつ常備しておきたいところです。
解氷スプレーやぬるま湯を使っても無理なら、ロードサービスを呼ぶのが確実です。
他にも、エンジンスターターや車カバーという凍結対策もあるので、事前の用意も選択肢としてみてください。
エンジンスターターが凍結対策にも便利
エンジンスターターがあれば、ドアが凍結していてもエンジンをかけることができます。
暖気でドアの凍結が融けてくるので、低音注意報も怖くありません。
もちろん、窓ガラスの氷も融かすことができます。
エンジンスターターは、北海道の必需品とも言っていいマストアイテムですね。
- 家の中から出掛ける前に暖気運転ができる
- 車に乗ってすぐに暖かい
- 窓ガラスの氷も融けて雪下ろしも簡単
- ドアが凍結していてもエンジンをかけられる
このように、一度使うと手放せないほどの魅力です。
1万円ほどで便利&凍結対策ができるとあれば、使わない手はないですよね。
おすすめは、ベストセラーのコムテックエンジンスターターです。
エンジンスターターもどんどん高機能になっていますが、電波が届いたかわかるアンサーバックが付いていれば問題ありません。
エンジンスターターは雪国必須アイテムなので、まだ装備して無い方はぜひご検討ください。
凍結&汚れ防止に車カバーがおすすめ
ドアの凍結予防法としては、車にカバーをかけることも有効です。
車のカバーは、積雪や凍結予防だけではなく、
- 雨水
- 黄砂
- 鳥の糞
- 紫外線
これらに対してもほぼ絶対防御です。
大切な車を守って綺麗に乗れますし、洗車回数も減ることでしょう。
カバーをかけておくと、雪下ろし時の車の傷も防げます。
しかし、なんだかんだカバーって面倒なので、長期間乗らない場合に選択肢とするのがおすすめになります。
車用の収納しやすい雪かきスコップ
雪下ろしも重要ですが、車周辺の雪かきも必要ですよね。
そして、出掛け先で雪が降って、車を動かせなくなる状況は意外に多いです。
- 雪で駐車場から発進できない
- 悪路にタイヤがはまってしまった
これ、かなりしんどいんですよね。
そこでアルミ製のスコップが1本あるだけで、色々なトラブルに対応できます。
車用の収納しやすい雪かきスコップを、車に積んでおいてください。
こちらは、伸縮式のアルミ製スコップでかなり万能です。
(コンパクトな収納タイプには、組み立て式や折りたたみ式もありますが、一番使いやすいのは伸縮式です)
普通に雪かき道具としても使えますし、雪国の冬にスコップは必需品です。
スノーブラシが軽い代用品となるんですけどね。
やはり雪かき性能はスコップの方が断然上です。
- 雪下ろしはスノーブラシ
- 雪かきはスコップ
というように使い分けてください。
圧雪やアイスバーン対策にスノーヘルパー
最後に、車用の対雪アイテムとして、スノーヘルパーをおすすめします。
圧雪やアイスバーンの道路状態だと、
- 滑って駐車場から車を出せない
- 信号待ちでタイヤが空回ってしまった
このようなケースが発生してしまいます。
埋まって発進できないと、ロードサービス1回で1万円以上しちゃいますからね。
緊急脱出用にスノーヘルパーがあると安心です。
https://www.youtube.com/watch?v=KtoC-dukMegタイヤが空回って進めない絶望感。雪国かつ北海道あるあるですよね。
そして、周りの人に車を押してもらう申し訳なさと気恥ずかしさ…。
スノーヘルパーがあると、この悩みからはかなり抜け出せるので、ぜひ車に積んでおいてくださいね。
車用の雪かき道具と雪下ろしまとめ
雪国の冬の車はなかなかに大変です。
車用のおすすめ雪かき道具として、
- T字スノーブラシ
- エンジンスターター
- 収納式雪かきスコップ
- 解氷スプレー
- スノーヘルパー
この辺りを揃えておくと便利です。
車の雪下ろしのコツとしては、
- 雪下ろしは順番を意識
- 暖気運転で窓の雪や氷を融かすのがおすすめ
- お湯は熱湯NG。ぬるま湯で
この辺りを意識してください。
雪下ろしは意外に時間も掛かるので、忙しい朝は余裕を持って早めに始めるのもおすすめですよ。